ヘニール イギリス産のサラブレッドで日本に来た鹿毛のサラブレッド(6)

 9月上旬・札幌競馬場で、農林水産大臣賞典・札幌2歳ステークスが行われたので、地方開催の中央競馬2歳馬チャンピオンを決めるレースとして知られており、亜里沙さんらは、渡島総合振興局管内・茅部郡・森町から、JR北海道・函館線 特急「北斗1号」(261系1000番台)で森駅を後に一路・札幌競馬場のある、札幌市・中央区(石狩振興局管内)に出かけたのです。

札幌でJR北海道・函館線 普通・小樽行に乗り継ぎ、桑園で下車、ここから、札幌競馬場行・無料送迎バス(JR北海道バスに運行を委託、以前・52系統 琴似工業高校前行(JR北海道バス)が運行され、札幌競馬場正門前というバス停が設けられていて、同停留所にも停車し競馬ファンの利便性を図っていたが、札幌競馬場行・無料送迎バス(JR北海道バスに運行を委託。)の競合などの関係からすでに廃止されています。)で、札幌競馬場へやって来ました。

秀子さんも、札幌競馬場での農林水産大臣賞典・札幌2歳ステークスで所有馬を送ろうというので、江別市・大麻から、バスで新さっぽろ駅(新札幌駅)へ急ぎ、地下鉄・東西線で二十四軒駅に行き、ここから、札幌競馬場行無料送迎バスで、同場へ入りました。

澤奴さんも、札幌2歳ステークスを所有馬で参戦するため、上川総合振興局管内・上川郡・上川町から高速バスと地下鉄・東西線を乗り継ぎ、二十四軒駅から札幌競馬場行・無料送迎バスで、同競馬場に来ました。

地方での夏競馬の2歳ステークスの最終決戦・札幌2歳ステークスというので、北海道内はもちろんの事、本州・四国・九州などの各地から、馬主さんが持ち馬を出して競う競争であり、どの馬も手塩にかけて育てた馬ばかりで、果たして、札幌の2歳チャンピオンを決めるレースだけに、馬主さんらは、応援合戦に熱を入れる様です。

亜里沙さんは、札幌グランドホテルレストラン 札幌競馬場店(2階)に行き、シーフードプライプレートと、豚のおろしポン酢丼を注文し、賞味しました、須敏さん・公子さん・茂樹さんも同メニューを注文したのです。

秀子さんは、同ホテルレストランで、ステーキランチプレートを注文して、賞味し、澤奴さんも、同レストランで、ビーフシチューを注文して賞味しておりました。

いよいよ、第11R・農林水産大臣賞典 札幌2歳ステークスのパドックが始まりました。

8月のデビュー以来、2勝を挙げていて、3戦目になる、ヘニール Henieelは、今日も威力で他の馬を圧倒してやみません。

もちろん、1番人気に支持されての出走になります。

馬主利用証を持っていて、馬主としての風格を見せる、亜里沙さんは、ヘニールのご機嫌を伺います。

周回し、本馬場に入場した、ヘニール Henieelら、出走馬達は、返し馬に散り、スタート地点へやって来ます。

スタート地点では、ヘニール Henieelら出走馬が輪乗りを行っていました。

いよいよ、ファンファーレがなります。

ここで、勝たなければ、ヒーローの称号が与えられないし、初の敗戦を帰せば、何もならない、勝利は必須です。

もちろん、1番人気に支持されて出走する、ヘニール Henieelは、5番ゲートへ誘導されて枠入りを完了しました、半数近くがゲート内に収まっていて、残るは2頭になります。

残る2頭も、ゲート内に収まり、完了しました。

ゲートオープンと同時に、農林水産大臣賞典・札幌2歳ステークスはスタートを切りましたが、9番のテラノイグレシャスが出遅れた格好で後方からの競馬になりましたが、他の出走馬は、出遅れもなく、綺麗に飛び出しております。

先行争いに移りますが、タイトエッセンス Taito Essense が先頭に立ち、ツキガタダイオー Tsukigata Dalou・ヘニール Henieel・リシリウイザード Rishiri Wizardなどが続いている展開になります。

2コーナーから、800mの標識を過ぎましたが、先頭に立っている、タイトエッセンス Taito Essenseが、苦しく後退していました。

3コーナーから、4コーナーを過ぎ、直線コースに入り、勝負にかけますが、先頭を行っていた、タイトエッセンス Taito Essenseがじりじりと後退し始めて、ツキガタダイオーが代わりに先頭に立ちますが、そこへ、ヘニール Henieelがかわして先頭に立ち、2・3・4馬身を広げて行きました。

ヘニール Henieelが、1着でゴールイン板を通過し、3連勝としました。

2着に、ツキガタダイオー Tsukigata Daiouが入り、800mまで先頭を走っていた、タイトエッセンス Taito Essenseは、3着でレースを終えました。

亜里沙さん「やった、ヘニール Henieelが3連勝したわ。」

秀子さん「くやしい、ツキガタダイオー 2着なんて、次走は勝利させるわ。」

周一さん「タイトエッセンス Taito Essense、3着まで、惜しい。」

農林水産大臣賞典 札幌2歳ステークス

優勝・ヘニール Henieel 

父・ファーストディフェンス 母・ブラーズ 牡・2歳 毛色・鹿毛

2着・ツキガタダイオー Tsukigata Daiou

父・キタサンブラック 母・オガタコイヒメ 牡・2歳 毛色・黒鹿毛

3着・タイトエッセンス Taito Essense

父・ポエティックフレア 母・ルティール 牡・2歳 毛色・青毛

馬主

優勝・亜里沙さん 北海道・渡島総合振興局管内・茅部郡・森町

2着・秀子さん 北海道・石狩振興局管内・江別市・大麻

3着・周一さん 熊本県・熊本市・西区

生産者

優勝・ジュモントファーム

イギリス・サフォーク州・ニューマーケット近郊 外国産馬・関西馬

2着・日高大洋牧場

北海道・日高振興局管内・沙流郡・日高町・門別 北海道産馬・関東馬

3着・ストームファーム

熊本県・菊池郡・大津町・杉水 熊本県産馬・関東馬

馬名の由来・メンコ

優勝・ブラーズNo2055

須敏さんは、シャクシャイン Shakushain=蝦夷地でアイヌと和人が戦った紛争・シャクシャインの戦いをあしらったものを使いたいといったのに対し、公子さんはハチジュウハチヤ Hachijyuhachiya=八十八夜・茶摘み歌 静岡県民謡と八十八夜の若葉の茶の木をあしらったものを考えたのに対し、茂樹さんはオライモクン Oraimokun=北海道・檜山振興局管内・檜山郡・厚沢部町のイメージキャラクターと厚沢部のメークイン・ポテコちゃん・はぜるくん・さつきさんを描いたものを使いたいと云ったので意見が分かれました、結局・最終的には、亜里沙さんが考えた、ヘニール Henieel=フランス語でネイ Neigh(ヒヒ~ン)という意味と、TGV リリア ユーロデュープレックス(SNCFとSBBCFFFFSの合弁会社・リリア(LiyriaSAS)社が、2019年からパリ~スイスの主要都市間を走っている2階建の国際高速列車とピラトス・マウンテン・ロワール川の地平線をあしらったデザインに決まりました。

2着・オガタコイヒメの2055

秀子さんが、ツキガタダイオー Tsukigata Daiou=出身地の北海道・空知振興局管内・空知郡・月形町の大王になってほしいという願いを込めて命名と同時に、出身地の空知郡・月形町の水田とほしのゆめという米をあしらったものを採用し、制定しました。

3着・ルティールの2055

周一さんが、タイトエッセンス Taito Essense=タイトエッセンスと命名し、ヴァニラエッセンスを描いたものを使用しました。

優勝・ブラーズNo2055

須敏さん「シャクシャイン Shakushain、札幌2歳ステークス優勝おめでとう。」

公子さん「優勝できたね、ハチジュウハチヤ Hachijyuhachiya。」

茂樹さん「おめでとう、オライモクン Oraimokun!」

亜里沙さん「ちがう、ヘニール Henieelだよ、馬名を間違えないでね。」

須敏さん・公子さん・茂樹さん「すまない、すまなかったわ、すまなかった。」

亜里沙さん「おめでとう、ヘニール Henieel、3連勝できたね、さっきは馬名を間違えて、ごめんね、ヘニール Henieel!」

ブラーズNo2055「Neigh、Owner(ご主人様)いいのよ、3連勝を果たしたし、次走もイギリス・サフォーク州・ニューマーケット近郊を想い出して育ててほしい、なあ、Owner(ご主人様)、ブラーズNo2055、ブルルルルルルルルルルルッ、フ~!」

秀子さん「ツキガタダイオー Tsukigata Daiou 2着なんてくやしいわ。」

オガタコイヒメの2055「ヒヒ~ン、おのれ、次走は勝利してやる、オガタコイヒメの2055!」

周一さん「タイトエッセンス Taito Essense、3着と惜しかった、次走は勝利を期待しよう。」

ルティールの2055「ヒュヒュヒュ~ン、くやしい、次走は勝利を、ルティールの2055!」

(その7へ。)









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